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トップページ > ニュース&お知らせ > NO.12−一歩踏み入れれば時代の空気が薫る  二見浦にたたずむ「賓日館」オープン


【NO.12】 2003年11月3日
一歩踏み入れれば時代の空気が薫る 二見浦にたたずむ「賓日館」オープン

 夫婦岩で有名な二見町、興玉神社の近くに海に向かってたたずむ、国指定登録有形文化財である賓日館(ひんじつかん)が一般公開されるようになりました。

 明治20年、伊勢神宮に参拝する賓客の休憩、宿泊施設として神宮の崇敬団体、神苑会によって建てられました賓日館は、ご幼少時代の大正天皇が3週間余り滞在されるなど、歴代諸皇族、各界要人が数多く宿泊された由緒正しい宿泊施設でした。

 明治44年には隣接する二見館の別館としてこれまた貴婦人方に利用されてきましたが、平成15年に二見館の休業とともに二見町に寄贈。その後NPO法人二見浦・賓日館の会により、運営が委託されることに。その委任式が小雨降る11月3日に行われたので、早速見学に行って来ました。

 冒頭に語りましたとおり、昔ながらの由緒正しい建物であるため、ハッキリ言ってかなりバリアフルです。門から入り口まで細かい砂利で敷き詰められ、入り口は正面向かって右側にあり、そこで入館料300円を払います。入り口は全部で3回の段差(一段目はスロープがあるそうです)を乗り越えなくてはなりませんが、この日はたくさんの人がいらっしゃったので、助けてもらい無事入館。しかし、これからは事務局には男女の事務局の方がおりますが、2つめの段差が結構の高さがあるため、複数の男性陣必要になりそうです。入館ご希望される場合は事前に伝えるか、同行者を固めておくのが確実ですよ。

 館内に入ると、貴賓高い外観にふさわしい細かいディテールや小物がかなり凝っています。例えば、階段の手すりに彫刻家・板倉白龍の蛙がくっついていたり、宝物探しのように天井から隅々見てください。1階には主に資料室や中村左洲の作品も展示されており、廊下も広く問題なく回れることでしょう。車椅子対応トイレもしっかりありますのでご安心ください。また、視覚障害者には、歴史ある建物の雰囲気を空気で感じていただくこと請け合い。建物をバックに写真を撮るだけでも絵になります。

 2階には120畳もの大広間があり、これまためったとお目にかかれない光景が広がります。ただ、残念ながら、2階に上がる手段は現在階段のみ。階段は館内に3箇所ほどありますが、階段はお年寄りには少しきつい勾配ですので、足元に充分気をつけて昇り降りしてください。

 今後なんらかのかたちでバリアフリー化を少しずつとりいれていきたいということですので、ご期待下さい。

入館時間 : 9:00〜16:30
休館日 : 火曜日
入館料 : 大人300円 小人150円

◎車椅子対応トイレあり


NPO法人 二見浦・賓日館の会
TEL・FAX0596−43−2003


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