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トップページ > ニュース&お知らせ > NO.01−伊勢志摩バリアフリーツアーセンターオープン


【ニュース 01】 2002年4月11日
伊勢志摩バリアフリーツアーセンターが、来る4月12日10:00よりオープンし、業務を開始します

 伊勢志摩バリアフリーツアーセンターは、バリアフリー観光を目指す観光事業者、および障害者をサポートするボランティア、そして地域内の障害者などが中心となって設立されたNPO(非営利活動団体)で、伊勢志摩再生プロジェクトの支援を受けて、伊勢志摩観光のバリアフリー化と、バリアフリーマーケットの獲得を目指して活動をしています。

 その実際の活動拠点となるセンターが、鳥羽市の鳥羽一番街1階に3月20日より開設され、4月12日より業務を開始。当日10時より簡単なオープンセレモニーを行うことになりました。


伊勢志摩バリアフリーツアーセンターの目的


 伊勢志摩におけるバリアフリー観光を推進、情報発信し、ノーマライゼーション文化のいきづく観光地とすることによって、
(1)眠っているバリアフリーマーケット(障害者や高齢者を含む旅行者マーケット)を先行的に確保し、今後その最先端を行く地域となす。

(2)バリアフリーをキーワードとした「もてなし」のサービスと意識の向上を図る。

・・・ことを目的とし、もって、障害者や高齢者が健常者と共に暮らすノーマライゼーション社会の開発に寄与する。(設立趣意書より)


伊勢志摩バリアフリーツアーセンターの仕組み


【母体】伊勢志摩地域内で、バリアフリー観光を推進したいメンバーによるNPO「伊勢志摩バリアフリーツアーセンター」を設立。

【障害者による評価】本NPOに、障害者や障害者のサポーターが中心となった専門委員会を設置し、その専門委員会によって、施設や旅館のバリアフリー評価を行う。(*評価をする対象は、バリアフリーマーケットを受け入れたいという意思表示のあった施設のみ)

【パーソナルバリアフリー基準】評価した内容は、ホームページやパンフレットなどによって公開およびPRをする他、センターへの問い合わせに対しては、バリアフリー専門の知識を持った旅行斡旋センターとして、問い合わせ客には、その人に合わせた、きめ細やかな対応「パーソナルバリアフリー基準」による情報提供と、旅館などの斡旋を行う。(当面の間、斡旋手数料などは考えない)

【この仕組みの特徴】
障害者が評価をし、障害者が情報提供をしていることによって、バリアフリーを求める旅行者が今までにない安心感を得られる。

施設や旅館のバリアフリー窓口を、きめ細かかつ一手に引き受けられる。特に旅行者と受け入れ側の希望を、客観的に伝え、判断することができることに、非常に大きなメリットがあると期待される。

旅行者それぞれの障害の程度を基準にした「パーソナルバリアフリー基準」が、情報提供と斡旋をするバリアフリーセンターによって可能になる。


なぜ実現できたのか?
 国内の他の地域でも、観光地のバリアフリー化への取り組みはなされているが、本事業のように、広域であったり、センターを設立したり、地域の障害者が主体となって運営しているような例はない。これがシステムとして実現したのには、次にあげる4つの大きな要素がコラボレーションされたからである。

(1)伊勢志摩が、観光地の魅力としては、多様性に富みグレードの高い地域であること。
(2)伊勢・鳥羽・志摩のバリアフリーガイド「おでかけチェアウォーカー」を、ボランティアで発刊した、障害者と健常者のNPO「伊勢バリフリ団」という組織が存在したこと。
(3)伊勢志摩では、施設のほとんどがバリアフリー化されており、宿泊施設でも積極的に推進しているところが、ことの他多かったこと。
(4)伊勢志摩再生プロジェクトによる、広域的で斬新な観光事業に対しての支援を得られたこと。



今後の展開
(1)宿泊施設の評価を増やし、情報を多様なものにする。(キャンプ場など)
(2)ハード整備よりも、係員の対応などソフト整備によるバリアフリーの推進を進める。
(3)バリアフリーアクティビティー(海水浴場、カヌーなど)を増やしていく。
(4)2005年には、旅行案内所として、自立した運営と障害者雇用ができる団体を目指す。



理事長コメント

 海外のリゾート地に行くと、なぜか車椅子の数が多く、障害者や高齢者の比率も高い。それは、ノーマライゼーションの文化度が高いからであり、近く日本もそうなることは確実である。さらに、障害者や高齢者には家族やグループがあり、今後の超高齢化社会においてそのマーケットは無限とも言える。伊勢志摩には先行的に定着させたい。
 また、本来リゾートとしてのまちづくりは、儲けを得るための客商売という考えだけでは成り立たず、地域の人々の満足度を高くし、誇りを持つことにならなければならない。
本事業における、地域の障害者の方々による積極的な熱意は、伊勢志摩を全国的にも最も進んだバリアフリー観光地に育て、この地域の魅力を、すべての人たちに知ってもらいたいという気持ちの表れであり、これこそ本来のリゾートによるまちづくりであると考える。
 さらに、旅行案内は本来、それぞれの旅行者に合わせて斡旋をするものであり、「パーソナルバリアフリー基準」に基づく案内の精神は、本来の旅行案内所のあり方でもあろう。


 尚、これらのことを事業として推進できたのは、伊勢志摩NPOネットワークの会が伊勢バリフリ団と「おでかけチェアウォーカー」を出版したことがきっかけであり、障害者の友人たちの話が、数々のヒントを生むことになった。また、旅行代理店業のOBの方がボランティアで指導してくれるなど、多くの方々
の協力を得ることもできた。あらためて、NPOが社会をつくり経済を動かすということに気づかされているところである。


スタッフ
理事長  中村 元 (再生プロジェクト委員、伊勢志摩NPOネットワークの会会長)
事務局長 橋本あゆみ(伊勢バリフリ団団長)・・・センター常駐も兼ねる

センター常駐スタッフ 所長 野原明浩 (脊椎損傷・車椅子使用)、加藤陽子 (杖使用)
非常勤ボランティア  野間史郎 (元旅行代理店勤務)


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