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トップページ > バリフリ情報通 > NO.02−車椅子・こんな時の介助のしかた

【NO.02】 車椅子・こんな時の介助のしかた
友人や家族が車椅子になったとき…知ってて役立つ介助の仕方

車椅子は、どんな形式でも基本的な動きに変わりはありません。ただ、形やパーツの有無などは車椅子によってさまざま(例えば、介助のためのステップがついているもの、ついていないものなど)。介助の際はチェウォーカーに仕組みを聞いて、操作の仕方を確認してみて。


上り坂   下り坂
坂道を上る

正面を向いて前進。
途中から押し始めるのは難しいので下から勢いをつけて押す方がいいようだ。
 
坂道を下る

前向きに下ると、座っている人が前に落ちてしまうので、図のように、後ろ向きに下る。
全体重が介助者にかかるので、気を付けて。
砂利道   段差
砂利道を進む

キャスター(前輪)を上げて、後輪のタイヤだけで前進。
 
段を上がる

ステッピングバーを踏み、段にキャスター(前輪)を乗せてから後輪を押し上げる。 ステッピングバーのない車椅子の人は大抵自分でキャスター上げが出来るので後ろから後輪を押し上げる補助を。
搬送するときには…

通常、介助のいらないチェアウォーカーも、階段を上らなくてはならない時や車椅子を使えない緊急時には、人の手で運ぶ必要が出てきます。いざという時は身体だけ運ぶのです。
チェアウォーカーの負担になりにくい2種類の身体の運び方と、車椅子ごと運ぶ方法を図にしてみました。
ただ、障害のレベルにより、適さない運び方もあるので、本人に確認を。やはり、チェアウォーカーとのコミュニケーションが大切。
運ばれるチェアウォーカー自身も、「こういう風に持って」と、うまく伝えられるといいですね。

椅子に座るようにして搬送する

チェアウォーカーの両脇に介助者が向かい合って立ち、進行方向側の手で相互の腕を掴み、大腿部にあてる。腕は背中に回し、自分と反対側の脇の下を抱える。チェアウォーカーは介助者の頭を両脇でかかえるように肩に手を置く。この運び方は比較的、上肢の状態が良い人に適している。
上肢と下肢に分けて搬送

上肢担当はチェアウォーカーの両脇から手をまわし、片腕を両手で掴み、体ごと自分の胸に押しつけ、持ち上げる。下肢担当は足をねじらせ、抱くように運ぶ。これは上肢が固定されるため、四肢麻痺者などに向いている。介助者が女性でもあっても比較的楽に運ぶことができる。しかし、上肢の動作に結構力が必要で、腕の骨や肋骨を折るおそれがあるため、高齢者や骨に障害のある方には適さない。
車椅子ごと運ぶ

車椅子の種類によって、フレームを持つ位置が異なるため、チェアウォーカーに確認を。車椅子のブレーキをかけ、なるべく水平に保ちながら、登りの時は前向きに、くだりの時は後ろ向きに降ろす。みんなの息を合わせるのがコツ。
〈介助について〉介助の方法は十人十色まずはコミュニケーションを
〈介助について〉介助の方法は十人十色まずはコミュニケーションを

 たとえば、車椅子を使ってひとりで行動できる人は、常に介助を必要としているわけではありません。むしろ、自分にできることに関しては、介助の申し出を断られることもあるでしょう。しかし、障害を持つ人みんながみんな、そうではないし、出来ないことは手を貸してほしいと思っています。その「出来ないこと」というのが、その人ごとに違うということも理解したいところです。つまり、マニュアルが通用しないということです。

 声をかけるタイミングやどこまで手伝うかに悩む介助側と、手伝ってほしいことを伝えたい障害者側。その両者に必要なのはコミュニケーションではないでしょうか。

 急な勾配でも自分の力で上りたい人もいれば、少しのことでも手伝ってほしい人もいる。知らない人に声を掛けることが平気な人もいれば、そうでない人も。人の性格は、障害の種類やレベルでは測れないから、介助ではそこが一番重要なのです。
 こうすればいいのかな?という憶測よりも、その人にあった介助の仕方を直接聞き、理解することが大切。
困っている人を見かけたら「何かお手伝いすることありますか?」などと、まずは一声かけることから始めてみては?
介助について〉介助の方法は十人十色まずはコミュニケーションを


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