観光施設バリアフリー情報
■【伊勢市】金剛證寺(こんごうしょうじ)
最終更新日:2020年8月
金剛證寺 本堂
朝熊(あさま)山の山頂近くに建つ寺院。伊勢神宮の鬼門を守る寺として、神宮の奥の院とも言われている。
正面からのルートだと本堂まで階段が約70段あるが、階段のないルートでも行ける。ただしそのルートは長い坂道のため、車いすの方は必ず介助者同伴で。
車でのアクセスは有料道路(伊勢志摩スカイライン)経由となる。
車いす使用者用駐車場 |
× |
車いす対応トイレ |
× |
貸出し車いす |
× |
補助犬 |
○ |
画像はクリックで拡大できます
金剛證寺のあるきかた
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伊勢志摩スカイライン(有料道路)を伊勢側から上がっていくと、山頂付近の左側に赤い門(総門)が現れる。この門をくぐると駐車場がある。
普通車20台ほど、バス5台駐車可能。車いす使用者用駐車場はない。
この駐車場の奥から仁王門・本堂へ続くが、このルートは階段なので、お身体の不自由な方は後述のとおり「奥の院」側から入ることをおすすめする。
仁王門への階段。約40段。中央に手すり有り。
本堂へは、仁王門からさらに約30段の階段を上る。中央に手すりあり。
階段の両脇には大木が立ち並ぶ。
総門をくぐらずに通過して山頂方面へ250メートルほど進み、「左:朝熊山頂展望台」という看板で左折し、T字路をもういちど左折した先に、奥の院の駐車場がある。約60台駐車可能。
道路の突き当たり右側には、奥の院の入口である「極楽門」がある。
道路の突き当たり左側に、本堂への下り坂がある。舗装されているが、斜度が約7度と急で、距離も150メートルほどあるため、車いすの方は介助者がいたほうがよい。
坂を下りきると、朱漆塗りの本堂が建つ層に着く。
通路は石畳になっているので、ややガタつくものの車いすでも通れる。
本堂前には、石段1段+木製階段が7段ある。
手すりはあるが、奥行き25センチ、高さ19センチと狭く急な階段なので、場合によっては階段の下でお参りしよう。
本堂前には寅(とら)と丑(うし)の銅像があり、触れるとご利益があると言われている。
上写真は丑。頭上には大黒様が載っている。
本堂の1層下(仁王門のある層)には、弘法大師が堀ったと伝えられている「連間(つれま)の池」や、仏足石、鐘楼、茶店などがある。
ただし、本堂のある層とは、階段30段分の高低差がある。
池は、6月〜8月ころ、睡蓮で覆われる。赤い太鼓橋の「連珠橋(注:通れません)」と合わせ、撮影スポットとして人気。
池のある層へのスロープはないが、階段数が最小になるルートをご紹介。
「帰路」と書かれた看板の方へ曲がり、石畳の通路(上写真)を進んで、「開山堂」を通り過ぎた先の右側にある「山門」へ向かう。
山門から、奥行き約60センチ、高さ約18センチの階段を7段下りれば、池のある層に着く。
写真は池のある層側から階段を見上げたところ。
「帰路」は、仁王門の下(総門奥)の駐車場へ戻るルートなので、奥の院の駐車場へ戻る場合は、もと来た坂道を上る必要がある。
写真は駐車場への坂道を本堂側から見上げたところ。車いすの方は介助者がいないと、特に帰り道が大変。
奥の院への参道。伊勢志摩では、宗派を問わず、亡くなった方の塔婆を奥の院に建てる風習があり、参道沿いに塔婆が立ち並ぶ。
参道の途中には、九鬼嘉隆をしのぶ五輪塔(上写真)や、伊勢市出身の詩人竹内浩三の詩碑、真珠王御木本幸吉の墓、伊勢神宮の遷宮再興に尽くした尼僧、慶光院清順・周養の墓などもある。
奥の院へは、極楽門から300メートルほど。正式には呑海院(どんかいいん)と言う。
トイレは各所にあるが、総門奥の駐車場内のトイレ棟には、やや広めの手すり付き個室がある。
男女とも、入口は片開きドア。
個室内はたて177センチ、よこ94センチ。左右に手すりあり。
上写真は男性用で、女性用は左右対称のレイアウトになっている。
施設詳細
基本データ
住所 |
〒516-0021 三重県伊勢市朝熊町548 |
TEL・FAX |
TEL:0596-22-1710 |
公式サイト |
|
拝観時間 |
本堂9時〜15時45分、境内は自由 |
休館日 |
なし |
料金 |
無料
※ただし、自家用車・タクシーは有料道路(伊勢志摩スカイライン)でのアクセスとなる(126cc以上自動二輪車900円、普通車1,270円、障害者割引半額) |
アクセス |
|
駐車場 |
あり(無料) |
貸出し・サービス |
なし |
車いす対応トイレ |
なし(広めの手すり付きトイレあり) |
ユニバーサルシート |
なし |
オストメイト |
なし |
補助犬 |
|
レストラン |
茶店あり |
おすすめポイント
「お伊勢参らば朝熊をかけよ、朝熊かけねば片参り」と伊勢音頭にも唄われたように、伊勢神宮へお参りする人々は金剛證寺にも参詣するのが習わしとされていた。
御本尊の「福威智満虚空蔵大菩薩(ふくいちまんこくうぞうだいぼさつ)」は、日本三大虚空蔵菩薩のひとつ。秘仏とされ、二十年に一度開帳される。合わせて天照大神も祀られており、神仏習合の思想を表している。
塔婆が林立する奥の院への参道は、他ではあまり見ることのない独特な光景。時間があれば、極楽門をくぐって、奥の院まで散策してみて。
奥の院には「富士見台」と名付けられた一角があり、お天気によっては富士山が見える日もあるそうだ。
ただし、極楽門の先は坂道で、一部に最大斜度9度と急な箇所もあるので、車いすの方は必ず介助者同伴で。
注意点
- 奥の院駐車場から本堂への坂道は、斜度が約7度と急で、距離も150メートルほどあるため、車いすの方は介助者がいたほうがよい。特に帰りは上り坂となるので注意。
- 総門奥の駐車場内トイレ棟の個室入口には車いすマークがついているが、車いすで回転できる広さではないので注意。利用しにくい場合は、朝熊山頂展望台の車いす対応トイレを利用するとよい。
- アクセス道路である伊勢志摩スカイラインは、125cc以下の自動二輪車は通行禁止。ETCは利用できない。また、カーブの多い道なので、安全第一のスロードライブで。
- 唯一のバス路線である参宮バスは、土日祝とお盆、お正月にしか運行されていない。また、1日5往復のみなので時間に注意。
- 参宮バスは総門の向かい側に停まるので、バスで来訪した場合は階段を上って仁王門・本堂へ向かうルートでの参拝となる。バス停から奥の院駐車場へは、歩道のない上り勾配の道路を約600メートル上る必要があるため、安全面でもバリアフリー面でもおすすめしない。
MAP
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調査員レポート
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