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■【志摩市】大王埼(だいおうさき)灯台・灯台ミュージアム
最終更新日:2020年6月
大王埼灯台
志摩市には、一般公開されている灯台(参観灯台)が2つある。大王埼灯台はそのうちの1つ。
灯台へは急な坂道が続くため、車いす使用者や足の不自由な方が一人で行くことは難しい。が、灯台に着いたら階段を14段上がれば、外部デッキから紺碧の海と弧を描く水平線を望むことができる。14段の階段を上がることができそうな方には、ぜひチャレンジしてほしいスポットだ。
敷地内には「大王埼灯台ミュージアム」が併設されている。
障害者専用駐車場 |
× |
車いす対応トイレ |
○ |
貸出し車いす |
× |
補助犬 |
○(※1) |
※1 灯台内部は狭く急で、展望部分は風が強いため、じゅうぶん注意が必要。同行者がいない場合はおすすめできない。
画像はクリックで拡大できます。
大王埼灯台のあるきかた
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専用駐車場はないので、車は周辺にいくつかある民間の駐車場(有料・300円〜500円ほど)に停める。
写真は、大王埼灯台バス停近くにある大王崎観光駐車場。灯台まで徒歩約10分。大型バスが駐車可能なのはここだけ。
大王崎観光駐車場より灯台に近いところにも、民間の駐車場あり。
灯台までは、海産物などを扱う商店の並ぶ坂道を歩いていく。坂道の入口から灯台までは250メートルほど。
灯台への坂道は斜度約8度〜10度とかなり急なので、体力のある方でも車いす自走では困難。介助できる同行者を伴って行こう。
まっすぐ進むと灯台、右へ行くと八幡さん公園へ向かう分かれ道。
公園への坂道は斜度13度ととても急なので注意して。
坂の先に階段が約20段ある。階段はゆるやかで、手すりもある。
八幡さん公園に到着。
このあたりは、「九鬼水軍」として名高い九鬼氏の初代隆良が室町時代に築いた「波切(なきり)城」の跡だそうだ。
公園からは、本ページのトップ写真のようなアングルで大王埼灯台の全景を望める。絶好の記念撮影スポットだ。
もとの道に戻り、さらに坂を上っていく。
大王埼灯台に到着。
右側に窓口があり、ここで参観寄付金として300円を納める。記念品の販売や記念スタンプもある。
灯台入口。外部に階段10段あり。
内部の階段は、1段の高さ19センチとそれほど高くはない。片側に手すりがあり、通路幅は手すり内側の有効幅で82センチ。
1927年(昭和2年)10月5日に初点灯したときの銘が、壁にはめこまれて残っている。
階段を4段上がった先に設けられたラウンジ。入口幅73センチ。ベンチがあり、休憩できる。
ラウンジから外部への引戸は、幅52センチと狭いので注意。
ラウンジ外部のデッキからの眺め。
波の音、心地よい風…頂上まで行くのが難しい方でも、「灯台に来た!」という雰囲気を楽しめる。
裏手からの灯台全景。外部デッキが見える。
外部デッキの高さは、一般の住宅の2階くらい。けれど眺めが素晴らしいので、もっと高く感じる。
地上から頂上までは22.5メートル。
ラウンジを出て最上部に向かう。らせん階段の途中にはいくつか窓があり、外の景色を眺めながら上れる。
最上部までは、外部階段10段+ラウンジまで4段+ラウンジから68段=地上から82段。
階段最上部は、上部の床が張り出しているため有効幅48センチ。
灯台最上部に到着。 見上げると、実際に使われている灯器がすぐそこに。
展望部分への出口。頭上高さと足元の段差に注意して。
灯台最上部からの眺め。
眼下に広がるのは太平洋。まさに「紺碧」という言葉がふさわしい海。
水平線は弧を描き、地球の丸さを体感できる。
展望部分では、下界とはまったく違う風を感じることができる。
展望部分の通路のようす。通路幅90センチ。
最上部から見下ろすと、岬の突端に建っているようすがよくわかる。海面までは45メートルほどあるそうだ。
地面には「海の『もしも』は118番」の文字が。覚えて帰ろう!
敷地内に併設の「大王埼灯台ミュージアム」外観。
入口ポーチには10センチの段差があるが、向かって左側にスロープあり。
灯台ミュージアム1階には、灯台建設当時のレンズが展示されている。ボタンを押すと光りながら回転する。
主な展示スペースは2階だが、残念ながらエレベーターはなく階段のみ。
階段壁の「灯台の1日」と、踊り場のステンドグラスも必見!
2階に展示されている灯台のレンズに、触ってみる視覚障害者。
2019年春、灯台の向かい側に新しい公衆トイレが完成した。
車いす対応トイレ入口幅90センチ。
車いす対応トイレ内部のようす。
便器の向かい側(入口入って左側)に、ベビーシートとオストメイトあり。
施設詳細
基本データ
住所 |
〒517-0603 志摩市大王町波切54 |
TEL |
0599-72-1899(公益社団法人燈光会 大王埼支所) |
公式サイト |
https://www.daiozaki.com(外部サイト・別ページが開きます) |
営業時間 |
【3月〜10月】平日:午前9時〜午後4時、土日祝:午前9時〜午後4時30分
【11月〜2月】午前9時〜午後4時 |
休館日 |
年中無休
※ただし、荒天の場合や業務の都合により中止・変更の場合あり |
料金
(2020年4月改定) |
参観寄付金として、300円
小学生以下、および障害者と介助者1名は無料 |
アクセス |
バス:近鉄鵜方駅から三重交通バス御座港行きにて約20分、大王崎灯台バス停下車後徒歩約10分
車:伊勢自動車道伊勢西ICから志摩方面へ、約60分。 |
駐車場 |
周辺の民間駐車場を利用 有料(300円〜500円ほど) |
貸出し・サービス |
なし |
車いす対応トイレ |
灯台の向かい側に公衆トイレあり |
ユニバーサルシート |
なし |
オストメイト |
あり |
補助犬 |
灯台内部は狭く急で、展望部分は風が強いため、じゅうぶん注意が必要。同行者がいない場合はおすすめできない。 |
レストラン |
なし |
おすすめポイント
熊野灘と遠州灘の境目である海の難所、大王崎に、昭和2年に建設された円形の灯台。全国に16しかない参観灯台(一般公開されていて、内部を見学できる灯台)のうちの1つ。2013年、国の有形文化財に登録された。
大王崎のある大王町は石畳の坂道と絵描きの町として有名で、美しい風景は多くの画家たちに親しまれている。
展望部分への階段は82段あるが、外部階段10段+内部階段4段を上った先のラウンジから外部デッキに出れば、紺碧の海と弧を描く水平線を望むことができる。内部の階段幅も、最上部を除き、手すりの内側で82センチあるので、介助も比較的しやすい。このラウンジと外部デッキは、「頂上まで行けないという方にも灯台からの景色を楽しんでほしい」との思いから、近年整備されたスペースとのこと。14段の階段を上がることができそうな方には、ぜひチャレンジしてみてほしい。
注意点
- 灯台近くへは車で行くことができず、駐車場からは急な坂道が続くため、車いす使用者や足の不自由な方が一人で行くことは難しい。
- 敷地内にはトイレはない。向かい側にある公衆トイレを利用する。
MAP
上記のバリアフリー情報は、すべて伊勢志摩バリアフリーツアーセンターが実際に現地調査を行い、蓄積してきたものです。
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