お陰様で、お天気にも恵まれ、何もかもスムーズに進み快適で、楽しい旅になりました。まず、計画を立てる時点から情報がたくさんあるので、イメージを浮かべやすく、細かなところも相談できるので安心でした。
ご心配いただいた近鉄ですが、やはり乗ろうと思っていた特急には車椅子専用シートはなく、指定されていた入ってすぐの一番前の座席に落ち着きました。車椅子はたたんで、初めは通路(乗ってすぐの洗面台の前)においておきましたが、駅に着くたびにドアが内側に開くため他の方のご迷惑になるので、車掌さんに断って隣の空いた座席に置かせてもらいました。が、やはり連休で混んでいたのでしょうか、すぐに隣の席の方がいらしたので、結局自分たちの座席の前の少し空いたスペースに置くことになりました。狭くはありましたが、一番前だったので、ややスペースもありなんとかなりました。教えていただいたように一番後ろの席の方が使いやすかったかもしれません。
鳥羽駅では列車を降りても迎えの駅員さんがいらっしゃらず少し不安になりました。名古屋駅で連絡を頼んでおいたのですが、行き違いになってしまったのでしょうか。けれどすぐにエレベーターの表示が見えたので、そちらに進むと気がついた駅員さんが飛んできて親切に案内してくださいました。
サン浦島さんの送迎バスはすでに到着していて早めにゆっくり乗ることが出来ました。移乗には、運転手さんがお手伝い下さったのはもちろんのこと、他の旅館の運転手さんと思われる方が二人ほど手伝ってくださりとても助かりました。鳥羽の町を上げて車椅子の旅行者を歓迎してくれているのだなぁと感激しました。
サン浦島さんは、一泊目は、バリアフリールームがいっぱいだったため、その並びの特別室(薬湯露天風呂付き)に泊まりました。簡易ベッドをあらかじめ4.5畳のお部屋にセットしていただいたので着いてすぐの昼寝も出来ました。父の場合は介助さえあれば、歩行も少しは出来るので、室内に車椅子が入れられなくてもあまり不自由はなく、お風呂も壁に手すりがあったのでなんとか入ることが出来ました。バリアフリールームもそうですが、見晴らしの良い快適なお風呂で、父も大変満足していました。そして何よりごちそうがとてもおいしかったです。どの食事も食べきれないほどの量で、もったいないくらいでした。お部屋係の方(涼子さん)にも大変親切にしていただきました。
翌日は、自家用車でドライブをして鳥羽展望台などへ行きました。昼食は海鮮蒸し料理の「華月」さんのテーブル席を予約してから伺いましたが、前の方のお食事が長引いて、テーブル席には入れず、少し待たされた後、結局カウンターでの食事になりました。運良くカウンターのコーナーが空いたので、6人での食事でしたが、なんとかお互いの顔も見ながら食事できました。カウンターのテーブルの高さは車椅子にもちょうど良く、お料理はこちらもまたとてもおいしかったです。
サン浦島さんのお部屋が快適なので、他はあまり観光せず、2日目はそのまま旅館へ戻りのんびり過ごしました。
3日目は、チェックアウトの後お伊勢さんのおかげ横町へ行き、赤福のかき氷をいただいたり、軽い昼食を取ったり、おみやげを買ったり楽しく過ごしました。やはり混雑は避けられませんでしたが、至る所にベンチのような休憩所が設置されていてとても使いやすかったです。
その後は伊勢神宮は参拝せず失礼して、いつきのみや歴史体験博物館へ行きました。姪達が、十二単の試着を希望してくじを引き外れ残念でしたが、その他の体験も出来、とても工夫された博物館だったので、またここでも有意義な時間が持てました。斎宮歴史博物館へも行きたかったのですが、時間が足りなくなってしまったため、外のミニチュアの模型の所を散策しただけで帰ることにしました。
2泊3日の旅でしたが、十分に満足のいく素晴らしい旅になりました。見残したところもありますし、冬場の牡蠣もおいしいそうなので、ぜひまた訪れたいと考えています。こんなに快適な旅が可能になったのもひとえにバリアフリーツアーセンターさんのおかげです。
今までも父を連れて伊豆や日光など訪れましたが、やはり何かと不自由することが多く、あらかじめ分かっていればもう少し快適に過ごせたのにと思うことがいろいろありました。そういう体験を積み上げれば他の方のお役にも立てるのだと思いますが、なかなか個人では出来ないのが実情です。全ての旅行者のみなさんの要望に応えていくのは大変なお仕事と思いますが、お身体を大切にして、これからも素敵な情報をたくさん発信してください。心から感謝しています。ありがとうございました。