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2002年春に伊勢志摩の観光スポットや宿泊施設などをバリアフリーな視点で調査をし、それらを観光客のみなさまに情報発信するという、伊勢志摩バリアフリーツアーセンターが開局しました。早速センターにバリアフリー調査を依頼したところ、現状では利用できる障害者が少なく、おしきせのバリアフリーであったことに気づかされました。 そこでみんなで考えて作る、ユニバーサルルームの改築にとりかかるためにセンターメンバーを交え、2002年秋プロジェクトチームが結成。 それ以来、月1回のペースでチェアウォーカー、視覚障害者、聴覚障害者、そして設計士、施行会社、扇芳閣スタッフとともに会議を重ね、この7月に待望のユニバーサルルームが完成する。会議中は障害を持ったもの同士がぶつかり合い、討論を繰り広げた分だけ、いろんな人たちにとって使い心地も良くなっていることでしょう。 和風リゾートの中にバリアフリーを自然に取り入れ、障害者高齢者向けだけでなくみんなが使いやすいお部屋を目指しました。トイレに、お風呂に、小上がりに…全てにこだわった、だれもが泊まりたくなる露天風呂付きのお部屋。ぜひ、その工夫のひとつひとつを実感してみてください。 2002年10月から月1回のペースで重ねられてきた会議。伊勢志摩バリアフリーツアーセンタースタッフからのレポートです。さらに詳しい内容は伊勢志摩バリアフリーツアーセンターホームページをご覧下さい! 第1回検討会 (2002年10月5日 場所:扇芳閣) 10月5日の午後から扇芳閣でプロジェクト会議が有り、扇芳閣から、2名、センターから6名が参加し会議直前に事務局長が忘れ物発覚し、自分が取りに行くはめに。チェアウォーカーを使うなんて、そこもバリアフリー? 会議は和気あいあいと話し合いが進められ、改装予定している、部屋も見せて貰いました。部屋からの眺めはいいが、真正面のN TTアンテナが邪魔をしている。しかし扇芳閣によると、あれのおかげで館内のどこでも(エレベーターの中だって)PHS、携帯が使えるそうです。(むずかしい間柄だ。) 最後に、せっかく用意されたコピー印刷出来るホワイトボードが使われてなかったので珍しさあまって、お試しリクエストで1枚コピーしてもらった。 いやーあの機能って素晴らしい手頭ね、次回は使おう。 中日新聞も取材に来ていて、谷口専務に意見を聞かれていました。 第2回検討会 (2002年11月2日 場所:扇芳閣) 11月2日に2回目の扇芳閣プロジェクト会議は、扇芳閣から2名、センターから5名、建設会社から1名が参加し、進められました。 今回は改装予定になっている部屋の平面図が東京の観光設計と村瀬建設から出来上がってきたので、図面を基にして検討が進み、小上がり、お風呂の洗い場部分では色々な構想が出て個々に譲れない部分などがあり、けっこう白熱した検討会になりました。 前回は使用のなかったホワイトボードも今回は図を描いたりして使用しましたが、コピー付のホワイトボードでなかったのが残念でした。 第3回検討会 (2002年12月14日 場所:扇芳閣) 12月14日に3回目の扇芳閣プロジェクト会議は、午前11時から昼食を入れての会議で。扇芳閣から1名、センターから6名、建設会社から1名が参加し、進められました。 |
テスト宿泊 (2003年7月上旬 場所:扇芳閣) 工事が終了し、7月上旬からプロジェクトチームの両親・友人などとともに、オープン前にテスト宿泊を行い、実際の使いごこちを体験。 宿泊しないと気づかないようなこともあり、出来るかぎり問題を解決しようと再度話し合いも行いました。例えば、掘りごたつだけれど、身体をささえるためにも、座椅子をオプションで用意した方がよいのでは?ごみ箱は部屋だけでなく、洗面室にもあると便利。他にもベッドの横に起き上がるための手すりをつけてはどうかなどなど・・・ひとつひとつ解決していきました。 障害者、高齢者だけでなく、多くの方にリラックスできる部屋を目指し、皆で作り上げたユニバーサルルームもいよいよ完成です! |