最終更新:2023年10月15日
「観光施設における心のバリアフリー認定制度」とは?
観光庁が2020年12月に創設した、バリアフリー対応や情報発信に積極的に取り組む姿勢のある施設(宿泊施設、飲食店、観光案内所、博物館)を対象とした認定制度です。
車いすトイレやエレベーターといった「設備の設置」を求めるものではなく、車いすの貸し出しや視覚障がい者・聴覚障がい者への対応などといったソフト面での取り組みが認定の基準となります。
認定された施設は、観光庁から届く右記の「認定マーク」を施設の入口やフロントに掲示したり、Webサイトやパンフレットなどに掲載することができます。
今の時代は、すべての方々に安心して利用していただける施設を目指すことが、サービスの向上やビジネスチャンスの創出といった面でも欠かせない要素となってきていますが、設備の充実ではなくソフト面での対応なら、施設の規模や顧客層に応じた創意工夫で、すぐにでも取り組むことが可能です。
そして、そんなソフト面での施設対応を評価し、認定するのが「観光施設における心のバリアフリー認定制度」です。
この制度に認定されている施設は、「バリアフリーなおもてなしを理解し、実践している施設」ということですね!
お客様が施設を選ぶ基準の1つとなるため、施設の方々はこの機会にぜひ認定されるよう、チャレンジしていただきたいと思います。
【観光庁「観光施設における心のバリアフリー認定制度」】
認定対象:宿泊施設、飲食店、観光案内所、博物館
本制度に関する観光庁Webサイト:https://www.mlit.go.jp/kankocho/shisaku/sangyou/innovation_00001.html
「心のバリアフリー認定制度」の認定基準は?
次の3つの基準をすべて満たす必要があります。
1.ご高齢の方や障がいのある方が安全かつ快適に利用できるようなソフト面での工夫を3つ以上行っていること。
ソフト面での工夫の一例
段差への簡易スロープの設置
宴会場に高足座椅子を用意
シャワーチェアの貸出し
聴覚障がい者のお客様へ、
コミュニケーションボードでの対応
視覚障がい者のお客様へ、
クロックポジションを用いて配膳を説明
点字メニューの作成、提供
2.バリアフリーに関する教育訓練(研修会や勉強会)を年1回以上実施していること
社内での勉強会だけでなく、外部の研修会に参加することでもOK。
今回、伊勢志摩バリアフリーツアーセンターが開催する下記のセミナーや研修会も教育訓練の対象となるので、参加いただくことにより、認定基準を満たすことができます。
3.自社のWEBサイト以外のWEBサイトで、施設のバリアフリー情報を積極的に発信していること
宿泊予約サイトやグルメサイトはもちろん、市町や観光協会・商工会などのWebサイトでもOKです。自施設の紹介欄に、バリアフリー情報も記載してください。
【情報発信の一例】
宿泊予約サイト ⇒ 車いす対応トイレあり、バリアフリールームあり、車いす貸出あり、等と記載
グルメサイト ⇒ 点字メニューあり、手の不自由な方のためのカトラリーの用意あり、等と記載
など
以上3点を満たせば、認定されます。簡単ですね!
「心のバリアフリー認定制度」についての無料セミナーと研修会を開催します!
その1 学ぼう・取り組もう「心のバリアフリー認定制度」促進セミナー
学ぼう・取り組もう「心のバリアフリー認定制度」促進セミナー ※終了しました |
開催要項 |
日時:2023年9月29日(金)13時30分〜15時
会場:プラザ洞津(どうしん) 明日香の間(三重県津市新町1丁目6-28)
近鉄津新町駅より徒歩2分 駐車場あり
会場&オンライン(zoom)併用開催 受講無料 |
セミナー内容 |
講演(60分)「知って気づけて気遣える」心のバリアフリーのおもてなし
講師 福島市バリアフリーツアーセンター センター長 佐藤 由香利氏
【講師紹介】
福島県出身。
リウマチによる上肢・下肢障がいの障がい当事者として、2009年よりバリアフリーの観光案内・施設のバリアフリー調査や情報発信を行う。また、市民向け「心のバリアフリー出前講座」や観光事業者を対象にした「心のバリアフリーおもてなし講座」など心のバリアフリーの普及活動にあたる。
ガイダンス(30分) 観光施設における心のバリアフリー認定制度について
講師 伊勢志摩バリアフリーツアーセンター
※本セミナーにご参加の方は、「心のバリアフリー認定制度」認定基準の1つである「バリアフリーに関する教育訓練を年1回以上実施している」の基準を満たすことができます。 |
受講対象者 |
- 三重県内の宿泊施設、飲食店、観光案内所、博物館、観光施設、行政の方
- その他、バリアフリー観光に興味のある方
(※2023年8月現在、「観光施設」は本制度の認定対象外ですが、対象の拡大が検討されているそうです。今後に向けて、受講をお勧めします。) |
申し込み方法 |
下記のリンク、または右記のQRコードから申し込みフォームを開き、記入して送信
https://forms.gle/vUcaPuCFbU6n3RPcA(googleフォームが開きます)
締切:9月25日(月) |
チラシ |
「心のバリアフリー認定制度」促進セミナー チラシ(A4サイズ、PDF) |
その2 「心のバリアフリー認定制度」バリアフリー接遇研修会
こちらの研修では、制度のしくみや申請方法について詳しく説明すると共に、バリアフリー接遇研修を行います。
より実践的なバリアフリー対応を学びたい方はこちらもぜひ。従業員研修にもオススメです。
「心のバリアフリー認定制度」バリアフリー接遇研修会 |
第1回
四日市会場
※終了 |
日時:2023年10月31日(火)13時30分〜15時
会場:四日市商工会議所 3階中会議室(四日市市諏訪町2-5)
締切:10月25日(水) |
第2回
名張会場
※終了 |
日時:2023年12月4日(月)13時30分〜15時
会場:名張市防災センター 2階防災研修室(名張市鴻之台1番町2)
締切:11月28日(火) |
第3回
伊勢会場 |
日時:2024年1月23日(火)13時30分〜15時
会場:伊勢市二見生涯学習センター 研修室2(伊勢市二見町茶屋111-1)
締切:1月20日(土) |
研修会内容
(各回とも同じ) |
・13時30分〜14時 「観光施設における心のバリアフリー認定制度」の制度と申請について
講師:元観光庁職員、心のバリアフリー認定制度ナビゲーター 田村 美紀氏
・14時〜15時 バリアフリー接遇研修
講師:伊勢志摩バリアフリーツアーセンター
※各回とも、会場およびオンライン(Zoom)併用にて開催します。
※お住まいの地域にかかわらず、どの会場で参加されてもかまいません。 |
受講対象者 |
- 三重県内の宿泊施設、飲食店、観光施設、観光案内所、博物館の方
- その他、バリアフリー観光に興味のある方
- 従業員研修としての参加もお勧めします
(※2023年8月現在、「観光施設」は本制度の認定対象外ですが、対象の拡大が検討されているそうです。今後に向けて、受講をお勧めします。) |
受講特典 |
- 本制度の設立に関わった元観光庁担当者より、申請方法などについての詳しい説明が受けられます。
- オリジナルテキストをもとにした実践的なバリアフリー接遇研修が受講できると共に、「心のバリアフリー認定制度」認定基準の1つである「バリアフリーに関する教育訓練を年1回以上実施している」の基準を満たすことができます。
- 申請について、伊勢志摩バリアフリーツアーセンターより個別のアドバイスを受けることができます。
- 研修会受講費やアドバイス料は無料です。
|
申し込み方法 |
下記のリンク、または右記QRコードから申し込みフォームを開き、記入して送信
https://forms.gle/7yj7ajNcJfD9sc2b8(googleフォームが開きます) |
チラシ |
「心のバリアフリー認定制度」バリアフリー接遇研修会 チラシ(A4サイズ、PDF) |
セミナー・研修会についてのお問い合わせ
NPO法人 伊勢志摩バリアフリーツアーセンター
〒517-0011 三重県鳥羽市鳥羽一丁目2383-13 鳥羽1番街1階
TEL 0599-21-0550 FAX 0599-21-0585 e-mail iseshima@barifuri.com
営業時間 9時30分〜17時(木曜定休)
本セミナーおよび研修会の開催は、「令和5年度三重県版バリアフリー観光推進事業」の一環として、伊勢志摩バリアフリーツアーセンターが三重県より委託されています。 |