伊勢神宮 内宮(皇大神宮)
施設概要
最終更新日:2025年2月

内宮入口、宇治橋の鳥居
伊勢神宮 内宮(皇大神宮)(いせじんぐうないくうこうたいじんぐう)
通称「伊勢神宮」と紹介されるが、正式名称は「神宮」。神宮とは、内宮・外宮を始め、全部で125の宮社の総称である。内宮は、正式には皇大神宮といい、ご祭神は天照大御神(あまてらすおおみかみ)。
参道は玉砂利敷きで片道約800メートルあるので、歩行に不安がある方は入口で参拝専用の車いすを借りると良い。
ご正宮前には25段の階段があり、スロープはない。参拝サポートを希望する方のために「伊勢おもてなしヘルパー」という有償ボランティアが活動している。
- 見る・楽しむ
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- 入口段差なし、またはスロープなど
- ○(※1)
- 車いす対応トイレ
- ○
- 貸し出し車いす
- ○
※1 ご正宮前には25段の階段あり
- トイレ
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- オストメイト設備
- ○
- ユニバーサルシート
- ○
- 公衆トイレ
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- 施設内トイレ
- ○
駐車場
見る・楽しむ
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CAN(きゃん)ばすや路線バスが停まる内宮前バス停から内宮入口へは100メートルほど。途中1ヶ所、車道を横断するので注意して。
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内宮入口の宇治橋前広場。鳥居の奥にかかる橋が宇治橋。鳥居を背にしての記念撮影スポット。
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補助犬を連れての参拝も問題なくできる。ただし、ペットと間違われないよう、衛士見張所にひと声かけておこう。
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冬至の前後には、宇治橋の中央から朝日が昇る。
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鳥居をくぐり、宇治橋を渡って神域内へ。
宇治橋は、長さ100メートルあまりの総木造の橋。これだけ大きな木造の橋は世界的に見ても珍しい。 -
宇治橋の両端にある鳥居は、遷宮で建て替えたご正殿の柱を再利用したもの。鳥居の太さから、ご正殿の大きさを想像してみて。
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参道は片道約800メートル。玉砂利敷きだが、ほぼ平らだ。
内宮の神域内は右側通行となっている。 -
手動車いすで参道を進む場合は、車いすの前方にも2名付き、前方のフレームにタオルやロープを結んで前輪をやや持ち上げると、比較的スムーズに走行できる。
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火除橋(ひよけばし)。アーチ状の木の橋。車いすを前向きに下りるのが不安に感じる方は、車いすを後ろ向きにして下りると良い。
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火除橋の先、右側に手水舎(てみずしゃ)がある。ここでお清めをする。
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水盤の手前にはやや段差あり。水盤下には溝があるので、車いすの方は前輪を落とさないよう注意。
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水盤に対して、車いすを斜めまたは横向きにすると、手水を使いやすい。
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一の鳥居に到着。
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五十鈴川御手洗場(いすずがわみたらし)
川でお清めをしてもよいが、川べりへの道には坂と段差があるため、神宮の貸出し車いすでは下りていけない。自分の車いすで下りる場合は、介助者とともに、必ず後ろ向きで。 -
川べりへの道を五十鈴川側から見上げたようす。地面は洗い出しのようなコンクリート。川へ近づくときはじゅうぶん注意して。
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五十鈴川御手洗場を過ぎてから少しの間だけ、参道はわずかに上り坂となる。
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二の鳥居へ向かう参道。
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神楽殿(かぐらでん)。ご祈祷(神楽(かぐら)・御饌(みけ))の受付や、お札・お守り・御朱印の授与はこちらで。ただし、お守りや御朱印は、参拝を済ませてからいただこう。
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神楽殿でのご祈祷は随時行われている。耳を澄ますと雅楽の音が聞こえることもある。
外部の見学は自由だが、建物内へ入れるのはご祈祷を受ける方のみ。建物内へは階段あり。 -
広大な神域内は自然に包まれており、参道には神宮杉の巨木が並ぶ。ゆっくりと歩みを進めたい。
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正宮(しょうぐう)の階段下に到着。正宮の撮影は禁止なので、写真撮影は階段の下で。
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正宮への階段は25段。歩ける方は、左右の石積みを手すりがわりにして、ゆっくり上がろう。階段下からの遥拝(ようはい)でも神様に届く気持ちは変わらないので、無理をしないように。
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1段の高さは17~18センチで、一般的な階段より低め。
下部の18 段は奥行きが約90センチと広いので、写真のように手動車いすで1段ずつ上がっていくこともできる。ただし上部の7段は奥行きが狭いので、車いすごと吊り上げが必要。 -
「伊勢おもてなしヘルパー」による階段サポートのようす。
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参拝後の帰路として臨時に案内される階段。27段ある。やや急で奥行きも狭いので、車いすを階段下に置いてきた場合や車いすに乗ったままで階段を上がった場合は、もと来た正面の階段を下りる。
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別宮 荒祭宮(あらまつりのみや)へ行く場合、写真の場所で案内看板どおりに右折すると、途中に上り坂と下り階段がある。車いすの方や歩行に不安のある方は別ルートを。
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五丈殿(ごじょうでん・写真左側の建物)の角を曲がって進めば、階段を通らずに荒祭宮へ行ける。
このルートは、通常は荒祭宮からの帰路となっている。 -
五丈殿横から荒祭宮へ向かう参道。やや急な傾斜有り。
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別宮 荒祭宮。内宮の第一別宮。天照大御神の荒御魂(あらみたま)をまつる。
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荒祭宮前の階段は15段。正宮前の階段より凸凹があり、奥行きも狭いので注意して。
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車いすの方や歩行不自由な方は、階段下から参拝しよう。
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正宮から案内看板どおりに進んだ場合に、荒祭宮の手前にある57段の下り階段。写真は荒祭宮側から見上げたところ。
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神楽殿を帰路方向から見たところ。
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神楽殿にある、神札(おふだ)・お守りの授与所。
周辺は石畳になっている。 -
神楽殿の前から別宮 風日祈宮(かざひのみのみや)へ向かう参道の入口には、5段の階段がある。
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風日祈宮への参道。手前が5段の階段。奥に、鳥居と、風日祈宮橋(かざひのみのみやばし)が見える。
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風日祈宮橋の前後にも階段があるので、風日祈宮への車いすでの参拝は難しいが、静かで景色の美しいところ。
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帰路の火除橋。奥に見えているのは御厩(みうまや)。
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御厩には、神様の乗り物とされる神馬(しんめ)がいる。神馬は、毎月1日、11日、21日の8時頃に正宮にお参りする。それ以外は裏手の休憩所で休んでいることが多いので、会えるのは珍しい。
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参集殿(さんしゅうでん・参拝者休憩所)。
建物は2棟あり、中央に能舞台がある。
向かって右側の建物の利用時間は8時30分~15時。 -
右側の建物内では、写真のパネル展示などが行われることもある。
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参集殿(参拝者休憩所)。
向かって左側の建物の利用時間は8時30分~16時。 -
左側の建物内には、トイレ、授乳室、伊勢神宮崇敬会の売店、飲料の自動販売機などがある。神宮の映像も上映されている。
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参集殿内に授乳室がある。
流し台と授乳用いすあり。 -
参集殿内授乳室のベビーベッド。
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参集殿左側建物の横側の出入口には階段があるので、車いすの方は正面側(妻側)の出入口から出ること。
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子安神社・大山祇(おおやまつみ)神社へは舗装された上り坂だが、道路から社殿へは、溝や階段3段あり。
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帰り、宇治橋を渡る前に橋の右側へ進むと、宇治橋を横から見ることができる。記念撮影にオススメのスポット。
食べる
現在、情報はございません。
おみやげ
現在、情報はございません。
車いす対応トイレ
貸し出し・サービス
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宇治橋の右側に、衛士見張所(えしみはりしょ)・参宮案内所がある。参拝専用車いすの貸出し申込みは衛士見張所で。参宮案内所では神宮のパンフレットや神域内のマップなどがいただける。
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玉砂利の参道でも走行しやすい、タイヤの太い車いすが、10台ほど用意されている。電動タイプ・手動タイプ双方があるが、いずれも介助式。電動タイプは背面に操作レバーがある。
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ひじ掛け部分は左右とも真横に開くので、横からの移乗も可能。
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手動タイプの参拝専用車いす。電動タイプの車いすからバッテリーを外したもので、一般的な手動車いすに比べかなりの重量がある。
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参拝専用車いすを借りたい場合は、衛士見張所で氏名などを記帳する。貸出しは無料。
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自分の車いすや手押し車は預かっていただける。
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ペットは神域内には入れない(補助犬はOK)が、衛士見張所で預かっていただける。ただし大型犬は不可。
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授乳やオムツ替えをしたい場合、衛士見張所内のスペースを借りることができる。衛士(えし・警備職員)さんに申し出を。
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衛士見張所の右側にコインロッカーあり。キャリーバッグの入る大型のものもある。有料。
おすすめ/注意点
おすすめ
日本人の総氏神といわれる天照大御神(あまてらすおおみかみ)を祀る。伊勢の地にご鎮座されたのはおよそ2000年前と言われ、「お伊勢さん」「日本人の心のふるさと」と呼ばれ親しまれてきた。今も古式のままに日々の祭りが続けられている。
宇治橋を渡り、玉砂利が敷き詰められた参道に立つと、空気が一新し、清々しい気持ちになる。深い森に囲まれた参道の神宮杉の大木は聖地の歴史を感じさせる。
参拝所要時間は、正宮のみの場合は約1時間。神域内の別宮も参拝する場合は1時間半ほど。
内宮と外宮の間は約5キロ、車で約10分離れている。参拝の順番は「外宮から内宮へ」というのが昔からの習わしとされているが、実は正式な決まりはない。混雑を避けるためには、朝から内宮を参拝し、午後、外宮へ向かうのも一案だ。
【参拝専用車いすについて】
宇治橋手前の衛士見張所で、参拝専用車いすの無料貸出しがある。
参拝専用車いすはタイヤが太く、玉砂利の上でも走行しやすい。電動タイプと手動タイプの2種類あり、どちらも介助式。電動タイプは、介助者が背面のジョイスティックで操作する。予約はできないが、10台ほどあるので、すべて貸し出されている場合でも少し待てば、参拝を終えた順に返却されてくる。
ただし参拝専用のため、おはらい町などの観光には使用できない。
【伊勢おもてなしヘルパー】
伊勢おもてなしヘルパーとは、身体状況や高齢などにより伊勢神宮内宮参拝が困難な方の「車いす介助」や「階段を上がるお手伝い」などを行い、参拝を実現させる有償ボランティア。希望日の1週間前までに申し込みが必要。
詳しくは「伊勢おもてなしヘルパー公式サイト(外部サイト・別ページが開きます)」、または事務局である伊勢志摩バリアフリーツアーセンター TEL:0599-21-0550 へお問い合わせを。
【いせてらす手話ガイド】
伊勢近郊の手話サークルメンバーやろう者が集まり、「手話のできる私たちと楽しく観光しましょう!」をモットーに、手話での内宮・外宮の案内を行っている。原則として希望日の10日前までに申し込みが必要。
詳しくは伊勢市役所「いせてらす手話ガイド」ページで確認(外部サイト・別ページが開きます)、または伊勢市ボランティアセンター TEL:0596-63-6370・FAX:0596-63-6371 へお問い合わせを。
注意点
- 週末には多数の参拝者が訪れるので、参拝はなるべく平日か、朝早くがおすすめ。
- 内宮A駐車場は、平日でも午前中の早い時間に満車になる。内宮B駐車場から内宮へは、徒歩15~20分かかる。
- 神宮の貸出し車いすは予約できない。車いすを確実に使用したい場合は「伊勢おもてなしヘルパー(外部サイト・別ページが開きます)」を依頼すれば、ヘルパーとともにおもてなしヘルパー所有の電動車いすも予約できる。
- 御垣内参拝は、車いすや杖を使用しての参拝はできない。
- 神楽殿の内部へは階段がある。
- 神楽殿では椅子を用意してもらうことはできるが、車いすを持ち込むことはできない。
基本データ
- 住所
〒516-0023 伊勢市宇治館町1(神宮司庁)
- TEL・FAX
神宮司庁 TEL:0596-24-1111 FAX:0596-27-0520
- 公式サイト
https://www.isejingu.or.jp(外部サイト・別ページが開きます)
- 参拝可能時間
1月・2月・3月・4月・9月 5時~18時
5月・6月・7月・8月 5時~19時
10月・11月・12月 5時~17時- 休館日
なし
- 料金
無料
- アクセス
- 近鉄五十鈴川駅より徒歩約30分
- 伊勢自動車道 伊勢西ICまたは伊勢IC下車、約10分
- JR伊勢市駅・近鉄伊勢市駅・近鉄宇治山田駅・近鉄五十鈴川駅から、三重交通外宮内宮循環バス(51・55系統)で「内宮前」バス停下車、徒歩2分
交通規制や駐車場の満空情報の確認には、Webサイト「らくらく伊勢もうで(外部サイト・別ページが開きます)」が便利。
- 駐車場
(市営内宮A駐車場) 駐車台数:約250台
障害者専用駐車場:A4駐車場に5台
料金:1時間無料、2時間まで500円、その後30分ごとに100円- 貸出し・サービス
参拝専用車いす約10台(無料)、コインロッカー(有料)、ペット預かり(無料・大型犬は不可)、授乳室
- 車いす対応トイレ
4ヶ所
- ユニバーサルシート
あり(2ヶ所)
- オストメイト
あり
- レストラン
なし