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05.機材モニターイベントに参加しました (2003年4月5・6日) レポート:タマ

 4月5・6日に、白崎海洋公園(和歌山)で、機材のモニターイベントがありインストラクターのhanzubonさん、ダイブマスターのBUCHIさんのおかげで私も参加することができました。

  まず、5日にhanzubonさんが運転してくれる車で三重県を出発し、途中でBUCHIさんと合流しました。5日はあいにくの雨&しけでしたが、6日は快晴、波も穏やかでした。岩の間から見える青い海はとってもきれいでした。ダイビングを終えた後は全身が心地よい疲労状態ですリハビリ後のようでした。(翌日は、筋肉痛でした)今回はプールだったので底が見えて安心した時もありました。

 今回、一番楽しかったんはプカプカ浮いてる時です。ふだんはガチガチに固くて痛い、肩の痛みが少し楽になりました。初めは、背泳ぎみたいな姿勢になったので、水が耳に入ってきて嫌だったけど、「まぁいいや!」ておもったら、体の緊張が取れて気持ち良かったです。ちょっとうだけ水中で自分で動けた時は嬉しかったです。陸では味わえない不思議な感じを味わえたこと(水中でフッと力が抜ける瞬間が心地よい)も水中の魅力の一つです。



 5日はプールを見学しました。予想していたより、広くて大きなプールにびっくりしました。6日に実際に、プールに入りました。既に何人かの方が入っていました。プールは大きく、温水で、深さも浅い所から深い所まで色々ありました。午前10時ごろまず、私は、初めてドライスーツをお二人に手伝ってもらって着ました。 このときは、不安より、期待<ワクワク>がちょっとだけおっきかったかな。 水の中でどんなことをするのだろうと。そして、簡単な講習(耳抜きと、マスククリア)を受け、サインをいくつか教えてもらった後、スタートしました。

 まず、プールサイドまで、車椅子で行って、そこで、フィン(足ひれ)を着け、抱えてもらいながら、水の中に入りました。入ってしばらくは、仰向けにプカプカと浮いていたのですが、久しぶりの「水」で、耳から水が入ってくる事が気持ち悪くて、体が緊張してました。インストラクターさんが、「仰向けになって浮いていていいよ」と声をかけてくれて、慣れてくると耳に入ってくる水も気にならなくなって、気持ちよかったです。しばらく、この状態が続いた後、器材を着るために、水面で、うつぶせになって、呼吸をしていました。この間にインストラクターさんが、BCや体が浮いてこないためのおもりなどを付けてくれました。


■ミニ講習


  ほんとは、「ダイビングの格好だけをして、ちょっと水に浸かるだけで帰ってくるのかと、思いきや!違ってました。最初、レギュレータをくわえて水の中へ顔をつけた瞬間から水中で、緊張してドキドキしました。インストラクターさんの「ゆっくり、なが〜く呼吸して!」と言うアドバイスが、聞こえていましたが、呼吸は、「スハッ、スハッ」早かったです。陸上では、何気なく呼吸して、「息をする」ことを当たり前すぎて考えたことも無かったけど、水中では、「口呼吸、口呼吸」と唱えて口だけで息を吸わないと、鼻から息を吸うと、鼻から、水が入って来て、鼻と頭がツーン、キーンとして痛かったです。慣れれば、意識しなくても出来るようになるそうですが。

 お弁当を食べて午後からは、「マスククリア」を体験しました。鼻から水が入ってきて苦しくて鼻が痛かったです。(鼻から、息を吸わなければ問題はなかったのです・・・)さっきも書きましたが、口だけで呼吸するのが、こんなに難しいとは思いませんでした。それから、耳がうまく抜けずに痛かったです。ほんとは、痛くなる前にしなければいけない「耳抜き(*5)」を痛くなってからしていたので、それも原因かもしれません。インストラクターさんに「痛い?」って聞かれてから、「痛い」って言って、していました。

 午後からは、色んな事が重なってパニックになってしまって、鼻や口から沢山の水を飲みました。(何が、どうしたから、怖いとかではなくて、漠然と怖かったです)本当なら、水は入ってこないはずのドライスーツですが、スーツを脱いだら胸のあたりが、濡れていました。 ずいぶんもがいたから。。。途中で、「しんどいから、休みたい」とか「ちょっとパニックになったからもう一回、復習させて」と言えば良かったのですが、自分の気持ちを相手に伝えることが苦手な私は、パニックになったときどうしたら良いか分からず、ただもがいていました。

 講習の時は分かっていても、実際水の中では初めてすることだし、不安もあるから、忘れてしまったり、話を聞くのと実際するとでは、大違いでした。冷静さを保つ、呼吸をする(深呼吸のように)、しっかり合図を送る というレクは何度受けても、いざとなると、忘れてしまいました。いままで、私は出来ないことは「いけない事、恥ずかしいこと」だと思っていました。でも、やってみるとい経験がないから、出来ないことは出来なくて当たり前です。そんな状態が恥ずかしくて、「どうしたらいいのか」分からなくて、問いかけにも即答できませんでした。言葉では、簡単に言えますが、実際は難しかったです。頭で分かっても、体で分からないことが沢山有りました。インストラクターさんの「下手したら、命取りになる」の言葉は重たかったです。これからは、素直に恥ずかしがらずに「分からない、もう1回お願いします」と言うようにしたいと思います。そして、自分の意志を相手に伝えることも。

  ダイバーのみなさんは、多分もっとしんどい講習を突破して「ダイバーになったん」ですよね。尊敬します。

 初めて、水中で「呼吸」以外の事をして、「水が怖い」と思いました。これまで、2回した、「体験ダイビング」では、私の要領の悪さか、覚えの悪さかで、「息だけをしてたらいいよ」って(*インストラクターさんに後から聞いた話、体験ダイビングでは、「怖さ」を経験させるようなことはしないそうで、基本的には、水中呼吸だけだそうです。)今回は、私が「ダイバーになりたい」と言っているので、講習のさわりをしてくれたそうです。「怖さ」を経験させてくれた事は、インストラクターの優しさです。日が経つにつれ、そう思うようになりました。今回、沢山の経験や体験ができました。一緒に行っていただいたお二人はじめ、関わっていただいた全てのスタッフのみなさま、ありがとうございました。

 なんか、怖かったという思いばかりをならべましたが、ダイビングは楽しんでやるスポーツです。基本をマスターしさえすれば水中は自由な世界のようです。車椅子や杖、装具がなくても、自由に動けるはずです。私も、普段陸で感じている「体がおもい」という感覚が、水に入った瞬間にスッと抜けて体が軽くなる気がします。まだまだ楽しむ余裕はないですが、陸上では味わえない「体が軽くて自由な」感覚を味わいたくて、「ダイビングがしたい」と思います。
なんでも、そうですが、始めから、うまく出来る事は少ないし、努力も大切です(偉そうに言ってすみません。自分への戒めも込めて)。努力して、達成できたら、きっとめっちゃ嬉しいと思います!)

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